戦国武将が身に着けた甲冑の着方
【甲冑】(かっちゅう)
戦いのとき身を守るために着用する武具。胴体を覆う甲(よろい)と、頭にかぶる冑(かぶと)。
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伊達政宗モデル・甲冑 |
【鎧櫃】(よろいびつ)
鎧を入れておくふた付きの箱。具足櫃。
伊達政宗モデル甲冑(鎧兜)の着付け順序
1. 臑当をつける
右足用、左足用がある。上の波線の低い方が内側、高いほうが外側になる。
紐は一周させて前で結ぶ。
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伊達政宗モデル・臑当 |
【脛当て・臑当て】(すねあて)
武具の小具足(こぐそく)の一。打物(うちもの)の類で薙ぎ払われることを防ぐためにすねを覆い保護するもの。鉄や革で作る。2. 佩楯をつける
腰紐の一方を佩楯の下、もう一方を上に回して、紐を前で結ぶ。
太ももの後ろ側で紐を結ぶ。
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伊達政宗モデル・佩楯 |
【佩楯・脛楯・膝甲】(はいだて)
「はきだて」の転。鎧(よろい)の付属具。小札(こざね)や鉄・革の小片、鎖などを綴じ付けた布地で、腰から左右の大腿部に下げ、草摺(くさずり)の下端からひざ頭までを護るもの。ひざよろい。
3. 籠手をつける
左籠手から先に身に着ける。紐は脇の下で結ぶ。
次に右籠手を着ける。
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伊達政宗モデル・籠手 |
【籠手・小手・篭手】(こて)
鎧(よろい)の付属具で、肩先から腕を覆うもの。袋状の布地に鉄金具や鎖をとじつけてある。
着装の順番:先に左の籠手を付け、次に右の籠手を付ける。
4. 胴をつける
肩の鞐(こはぜ)を留める。脇の紐を結ぶ。
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伊達政宗モデル・胴 |
【胴】(どう)
鎧(よろい)または剣道の防具で、胸部と腹部とを覆う部分。
5. 袖をつける
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伊達政宗モデル・袖 |
【鎧袖】(がいしゅう)
よろいのそで。
6. 刀帯を結ぶ
帯は上から下、下から上へ通して留める。![]() |
伊達政宗モデル・刀帯 |
【刀帯】(かたなおび)
剣をさげるのに用いる。帯刀する為の腰紐。
7. 面頬をつける
面頬の位置は紐で調節する。※よろい・かぶと体験の場合は省略
【面頬・面布・面方】(めんぽお)
武具の一つで、顔面保護の防御具。目の下頬当て・頬当ての類をいう。
8. 甲をかぶせる
長い紐を顎の下で一度結う。紐を耳のところにある輪に通す。
唇の下の顎のところで紐を結び整える。
顎紐の結び方は蝶結びで構わない。
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伊達政宗モデル・甲 |
【兜・冑・甲】(かぶと)
武将が頭部を防護するためにかぶった武具。頭を入れるところを鉢(はち)、その下に垂れて頸部(けいぶ)を覆う部分を錏(しころ)といい、鉄や革などで作る。
山本勘助モデル甲冑(鎧兜)の着付け
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山本勘助モデル・甲冑 |
1. 臑当をつける
右左がある、革のある方が内側になる。2. 佩楯をつける
腰紐を佩楯の裂け目に通し、佩楯の下で結ぶ。太ももの後ろ側で紐を結ぶ。
※以降は伊達政宗モデルと同様
一橋茂栄モデル甲冑(鎧兜)
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一橋茂栄モデル・甲冑 |
ミニチュアの重さは、10kg位です。
【一橋 茂栄】(ひとつばし もちはる)
高須藩第10代藩主・松平義建の五男。
徳川 茂徳(とくがわ もちなが)、松平 義比(よしちか)、徳川 茂徳、玄同(はるあつ)などの名乗りがある。
一橋徳川家第10代当主、尾張藩第15代藩主、幕末の高須藩第11代藩主。
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一橋徳川家・系図 |
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